backcountry- 北海道 Wild Life Style のススメ -
backcountry by 岳 + 幸司朗
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Another Safe Return
2008/11/23

今日の BCM:Carlos Nino & Lil Sci / Inspiration (Inst.) [Kindred Spirits / 2008]
*相変わらず本気の Carlos Nino 先生、今回は Scienz of LifeLil Sci a.k.a. John Robinson と一緒にビートサイエンス


10月末からの激務 & 激アクティビティーにより肉体が臨界点に達して、ここ1週間カゼ引いて死んでました。

いったい何に追われていたのかも分からないまま、時はあっという間に師走を目前とし、今年も安らかに終わり往く...

んなワケが無い!

と、報告するのは大分遅れてしまったが、backcountry Club Team の11月のアクティビティー、夏山納め、と言うよりは秋を通り越しての「ハロー冬山」のレポをお伝えします。
暫くサボってたから、今日は長いよ。w

今回の目的は、「山頂で夕日と星空と朝日を満喫しよう!」ということで、日高山脈のピパイロ岳(1,917m)のオーバーナイトを決行しました。

僕が所属する山岳会のメンバーからは、「いや~、この季節、テン泊(テント泊)出来なくは無いけど、相当覚悟な世界だよ。」との忠告が。更に3日前にピパイロまで日帰りしたメンバーのから情報収集すると、「ピパイロ岳山頂付近でヒグマと80m ぐらいの距離で遭遇!」との情報が...
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こんな位置ですわ。

月末の影響!?か、参加者はたったの2名、東京から一時的に帰郷したコータとオレだけという、非常にユルイ旅。
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天気は快晴、ただ、ちょいと昨晩の激務のせいで遅れ気味なスタートが気掛かり。

一応初日の予定は、

9:00 伏美岳登山口到着
12:00 伏美岳頂上
15:00 ピパイロ岳山頂付近 C1(キャンプ設営)

だったけど、スタート時点で10:50と既に2時間ビハインドで微妙なカンジで、まぁ、取りあえず登るとしますか。
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おー、段々と高度が上がってきた、手前から上美生、芽室、そして帯広の街が続きます。

前半、縦走装備にも関わらずかなりのハイペースで登っていた為、軽くバテ気味に。
オレもタバコ止めるべきか?と一瞬脳裏に過った。
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コータのオデコに雪が乗っかっちゃってます。

途中で、1人だけ日帰りのオバちゃんとすれ違い、暫し情報交換。
「ちょいとバテたので9合目で引き返したよ、雪はそうでも無い」とのこと。
確かに、この手前の伏美岳(1,791m)のコースタイムは3時間だけど、登山口が 770m だから、約 1,000m を3時間、ということは1分で高度を 5.55m 上げる計算になる。ほぼ直登ですな。
「縦走なんて、若いね~!」とオバちゃんは去って行った。

大分良いところまで来ました、が、この山(伏美岳)延々と頂上が見えん!
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東側にヨソ見をすると、妙敷山(1,731m)が見えます。

この時点で、本日のピパイロ行きを断念、明日の天気が良ければ途中で荷物をデポ(置き去り)してピストン(同じ道を往復する)でピパイロを目指すことに決定。

ちんたらと写真を撮ったり、途中チルってたりしたら結局3時間強も掛かってしまい、伏美岳山頂に到着!
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素早く寝床をセットアップ。寝返り打ったら落っこちちゃいそう。w
それにしても、日が暮れるのが早いなぁ。

そして、これを観る為に遥々来たんです、僕達。
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夕日が日高山脈に沈まんとするビュー。完璧なグラデーション、感無量ナリ。

やはり、山頂のテン泊オーバーナイトはこれが魅力。
夕日みーの、星空みーの、朝陽みーの。何とも贅沢。

外は既にマイナス気温なので、テントに潜り込みラーメンを喰らう、最高!
前日、3時間ぐらいしか寝れなかったのと、軽い疲労で18:00頃に一度就寝。

と、思いきや、外からいきなり「バサバサッ!」とあり得ない音が!
まさか!と思いきや、恐る恐る外に出ると、特に形跡は無く、単なる突風だったみたい。

ま、万が一ヤツと出会したとしてもこの場所じゃ文句は言えないでしょう?
一応、食料の保管状況と、熊除けスプレー、サバイバルナイフの位置を再確認。

軽く一眠りすると、夜中にコータが死にそうな表情で...
「岳さん、岳さん!ヤバいッス!」と起こしてくる。

半分寝ボケた状況で、「ゲス野郎、来たか!」と思わせておいて、ヤバいのはどうやらコータの状態らしい。どうやら、マットを忘れて敷かないで寝てたせいで身体が冷えきって、軽い低体温症になっているみたい。また、登頂時に足元の装備が甘く雪が入って冷えきったせいか、片足が感覚が無く、凍傷の初期段階と思われる。

先ずは落ち着いて、お湯を沸かし、スープを飲んでカラダを中から暖め、「だから行く途中で銀マット買おうって言ったじゃん!」等と言いながらも処置を考える。

低体温症は主に雪面と身体の接地が原因(それでも相当に着込んでて、フリースのインナー、シェラフ、テント、グランドシートと重なってる)なので、コータも努力はしたらしく、取りあえず寝れなかったら読もうと持ってきた雑誌2冊を背中と臀部に敷き、さらには緊急用として持ってきてたエマージェンシーシートを少しでもと思って最下部に敷く。

「そう言えば、カイロ完全に忘れた!」と今頃になって大事な忘れ物を思い出し、取りあえずは定番の雪を溶かしてペットボトル湯たんぽを大量生産してシェラフに入込む作戦に。

凍傷の方は明日の下山も考えるとお湯で直接暖めるワケにはいかないので、また、マッサージは禁止として、湯たんぽ作戦で、後は朝起きてから症状次第で考えるとした。

一段落して、外にトイレに行くと、僕等の標高1,800m での漫才みたいな滑稽なやり取りはよそに、とんでもない星空が。天の川が完全に観えてる。流れ星も数える隙を与えないぐらいビュンビュン流れてる。

体感温度が -15℃ぐらいに寒いのと、この星空の素晴らしさは肉眼で観ないと伝わらないと思い、写真を諦め、シェラフに滑り込む。

湯たんぽのお陰か、ぐっすり眠れて 6:00 過ぎに起床。

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昨夜のサバイバルがウソみたいな快晴のテントサイト。
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うぉ~!太陽!単純にありがたい!奥には大樹の海が観えてる!
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右から北戸鷲別岳、戸鷲別岳、雲に隠れる幌尻岳、神威岳という素晴らしいビュー。
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トムラウシ山の方は雪がないなぁ。
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こんな場所で、おもむろに朝ゴハンの用意を。コータも完全復活の模様。
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何も知らない人が見ると、ほぼ変態にしか見えません。

頂上で良いカンジで朝飯を食べ終わってコーヒーを煎れてると、ハァハァいっていきなり人が!ってまだ7:30でしょ!その T シャツ一枚で登ってきたオッサンは見るからにトレイルランニング系、「どれくらいで登ってきたんですか?」と聞くと、「1時間半くらいかな?」と。早過ぎるわ!向こうもまさか山頂に人が居たとは思わず、「え、まさかここで一夜明かしたんですか!?」と。山の楽しみ方も人それぞれですねぇ。

暫くすると、昨夜予想はしてたけれど、案の定、南西から怪しい雲が。
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いきなり包まれちゃいました。

慌てて撤収作業開始!
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テントはバラすとそこには恐ろしい痕跡が!
右側がオレが寝てた場所で、左側がコータの寝てた場所。テント下の雪が完全に解けてスケートリンク化してる... そりゃ、低体温症になるわな。改めて、THERMAREST 恐るべし。

回復するどころか、いきなり吹雪いてきたのと、昨日の登りでオレの右膝が壊れたらしく(昨年の左足首骨折 & 靭帯2本切断の後遺症で)また、コータの足の状況も気掛かりなので、ピパイロ行きは断念、また次の機会に。いざ下山!

あ、そう言えば...
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一応、山頂でパチリ。
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コータも空元気でパチリ。

帰り道は、
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行きとは打って変ってこんな状況。

途中、右膝がハンパないことになってきたので、吹雪の中、ケツ丸出しでテーピング処置をすることに。ほぼビッコで下山し、結局4時間も掛かってしまった。コータにも大分心配掛けたのぉ。

医者には、原因不明、負担の掛かることは控える様に。と言われてるが、それでは引っ込みつかないので
この冬はトレーニング & リハビリに専念しよう。だれか、劇的な治し方知ってる人が居たら教えて下さいな。

今回もこんな珍道中の末、無事下山し、「何食う?」となって、ホントは山頂の夜食は豚丼の予定だったケド、例のゲス野郎が匂いを確実に嗅ぎつけて来るので我慢していた分、その脚でぱんちょうの豚丼に直行!そして丸美ヶ岡温泉というゴールデンコースに。生きてるとは素晴らしい。





P$:オレ等のアホな山頂テン泊と比較して、それよりも遥か6,000m 高いところ、先月のマナスル (8,163m) でビバークした、世界7大陸最高峰の単独登頂を目指すソロアルピニスト、栗城史多は一体何を観たのだろう。感動の登頂時の動画もチェック!

P$2:Jazzy Sport Alpine Team もシーズンインし、無事に生還したとの知らせが。
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by gak546 | 2008-11-23 18:06 | アクティビティー
A SAFE RETURN
2008/11/12

レギュラーイベント "A SAFE RETURN" が 11/15 (Sat.) から始動!

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詳細は↓silent fleet のサイトで。

"A SAFE RETURN"


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by gak546 | 2008-11-12 13:23 | サウンド